卒業制作優秀作品集2023
統合デザイン学科

深尾 昇平

Bag

衣服
技法・素材:素材=ウール生地、糸、ボタン/技法=裁縫
サイズ:H542×W1648mm(1点)/H750×W740mm(1点)/H962×W808mm(1点)/H649×W655mm(1点)/H330×W318mm(1点)/H275×W1400mm(1点)/H1456×W1030mm(3点)

作品説明

近年、カバンを持たずに出歩く人が増えてきましたが、何かを持ち運ぶ機会やその欲求は残っています。 服のポケットはカバンと同じようにものを入れられます。 服とカバンは布で作られ、身に付けられるため、類似点があると感じ、 服がものを運べばよいのではないかと考えました。 Bagの膨らんだ形態はものを入れる場所であり、中のポケットの空間を拡大した形です。 ものを入れるための形として膨らみとともに、そのゆるやかな曲線が服の上品な姿を作り出します。

作者によるコメント

ものを持ち運べる衣服のブランド。
近年カバンを持たない人が増えているという兆候を捉え、カバンと衣服の機能を一つにした。

女性が着る服として上品な姿になるように、服のプロポーション、配色を選び、写真のディレクションをしている。
生地にウールを選んだことで、着た時に柔らかな膨らみが魅力的に見えるようになった。

プロジェクトの多くの仲間のアイデアから刺激を受け、友人に服について相談に乗ってもらい、全体のデザインを先生方に意見していただくことで、多くの方に学びこの作品が完成した。

担当教員によるコメント

深尾は服にカバンとのつながりを見た。布という素材から生み出される荷物にふくらむカバンのシルエットと、身体のかたちやその動きによって現われる服のシルエットのつながりに魅力の種を見出した。その魅力の種はパンツ、スカート、帽子やマフラーにも拡張し、機能とファッションの新しい交点を美しく適切に表現している作品である。ふくよかでどこか愛らしく欲しくなる質の高いデザインである。

教授・深澤 直人、教授・長崎 綱雄

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