卒業制作優秀作品集2023
環境デザイン学科

狩野 華雅

飯坂温泉の新しい道のり

設計
技法・素材:スチレンペーパー/スチレンボード/スタイロ/画用紙/ダンボール
計画地:福島県福島市 飯坂温泉
サイズ:全体模型=H594×W841mm(2個)/断面模型=H500×W400mm

作者によるコメント

子供の頃よく来ていた地元 福島の温泉「飯坂温泉」に新しい道を作る計画を考えた。
駅の改札から駅舎、カフェ、共同浴場、公園を含めた大きな新しい道のりの提案。
1つの長いスロープで川沿いを緩やかに登り、緩やかに曲がり、繋がっている。
きっかけは大学生になり再び訪れた時、昔と違い閉まっている旅館が多く、寂れてしまったように感じた。
飯坂温泉はとても落ち着く雰囲気があり私の安らぎの場所。
その落ち着く雰囲気をそのまま残し、より多くの人が訪れる温泉街になって欲しいと思いこの計画を考えた。
さらに、この道ができることで5年後10年後の進化にも繋がると考える。
人がより多く訪れるようになり、今閉まっている旅館やお店も新しく生まれ変わることで、川沿いの進化が温泉街全体へ広がっていくだろう。

担当教員によるコメント

福島市で育った作者にとって飯坂温泉はなじみのある土地であったが、景観上大きな問題があることを感じていた。
それを改善するために何度も通って景観の変遷を調べ、古写真などを参考にその良さを分析するところから始まった。
その上でかつての景観を意識しながらも復元とは異なる方法で賑わいをとりもどすという提案である。
人の流れや景色の見え方、川との距離感など、アイレベルの詳細なリサーチをベースにして、歩いて温泉街を楽しめる場所を生み出すことができている。
また地域すべてを一斉に改変するのではなく、中心の一部を変えることが周囲に波及するという今後の発展方法へも配慮している。
環境デザインとして重要な視点で真面目に取り組んでいるところが高く評価できる。

教授・岸本 章

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