湯沢 実友希
想刻
インスタレーション 技法・素材:厚物軟質塩化ビニール(0.8mm)
作者によるコメント
ただ 見つめてください ただ 触れてください いま このときだけを 「いまこのときだけ」に意識を向けることは難しい。過去や未来への思考に囚われてしまう。 景色や光を反射し、風によって揺らいでいる。重くたわみ、揺れながら元に戻っていく。 この作品を見つめ、触れることで いまこのときを切り取り感じる時間となる。 この卒業制作では、触って体験をしてもらうことを目指していました。 私にとって触るということは目の前のものに没頭するきっかけとなるもので、その時間を経ると充足感や癒しを感じます。この無我になる、瞑想のような体験のできる場を制作しました。
担当教員によるコメント
触ってみたくなる衝動について考えた空間作品である。 試行錯誤していく中で、透明素材の視覚的効果も重要なファクターになっていった。 透明素材は加工するほど素材特性を邪魔して、わざとらしく不自然なものになってしまう。 素材自体を極力加工しないで成立させるイメージから、シートを「吊るしたなり」のたわんだレイヤーとして、程よい奥行きに対して、高さにグラデーションを与えた。 その空間と呼応した姿は、プリミティブな存在が美しかった。
教授・米谷 ひろし
作者によるコメント
ただ 見つめてください
ただ 触れてください
いま このときだけを
「いまこのときだけ」に意識を向けることは難しい。過去や未来への思考に囚われてしまう。
景色や光を反射し、風によって揺らいでいる。重くたわみ、揺れながら元に戻っていく。
この作品を見つめ、触れることで
いまこのときを切り取り感じる時間となる。
この卒業制作では、触って体験をしてもらうことを目指していました。
私にとって触るということは目の前のものに没頭するきっかけとなるもので、その時間を経ると充足感や癒しを感じます。この無我になる、瞑想のような体験のできる場を制作しました。