西岡 遥穂
還る石
インスタレーション 技法・素材:石、帆布、ケント紙、段ボール サイズ:H12×D4300×W4300mm
作者によるコメント
今日、コロナウイルスや日本各地で起こる自然災害により、現代を生きる我々の日常は大きく変化しました。人間は自然界の生物のたった一種に過ぎないというごく当たり前の事実を、改めて認識するきっかけにもなったと思います。 私が拾ってきた石は、岩から削り出され、川を流れて海に辿り着くうちに、丸く小さくなり、粒子に還っていく自然のサイクルの一部から切り取ってきたものです。 我々人間も、最後は土に「還る」と言われるように、石と同様自然界のほんの一部に過ぎません。 自然に存在するもの同士の結びつきを感じながら、石という自然界の多様性や、人間がそれらに感じる感覚的なものの不変性を伝えたいという想いをこの作品に込めました。
担当教員によるコメント
「いい感じのする石ころ」といった何ともいえない、私情を表現することがテーマとなっている。 海や川で拾ってきた無数の石ころ。無数なのにそれぞれに思い入れがあり、その時の記憶がつまっている、、、それらの思い入れがどうすれば伝わるのか。 ランダムに収集された石の整理、編集を行い、固有の存在を表現する小さな「いい感じのする余白」のプレートに並べた一群は、見るものの感覚を呼び起こすような、記憶に残る展示表現となった。
教授・米谷 ひろし
作者によるコメント
今日、コロナウイルスや日本各地で起こる自然災害により、現代を生きる我々の日常は大きく変化しました。人間は自然界の生物のたった一種に過ぎないというごく当たり前の事実を、改めて認識するきっかけにもなったと思います。
私が拾ってきた石は、岩から削り出され、川を流れて海に辿り着くうちに、丸く小さくなり、粒子に還っていく自然のサイクルの一部から切り取ってきたものです。
我々人間も、最後は土に「還る」と言われるように、石と同様自然界のほんの一部に過ぎません。
自然に存在するもの同士の結びつきを感じながら、石という自然界の多様性や、人間がそれらに感じる感覚的なものの不変性を伝えたいという想いをこの作品に込めました。