毛利 万菜美
おだやかな青
技法・素材:水性木版 サイズ:H600×W800mm
担当教員によるコメント
瀬戸内にある海沿いの駅のホームから見える景色は、作者が子供の頃から見慣れた風景である。その風景を一度パズルのピースのように解体し、それぞれを自律させ、再度の構成を試みている。一見無駄にも見える作業だが、幾重にも断片化された記憶を再接合することで、それは現実の風景の再現を越え、自らの原風景を構築していくことになる。穏やかでゆったりとしたその風景には、静かな時間が流れている。そして分断化された風景は、殆ど意識すらされなかった「先入観」や「常識」などが溶解し、もう一つの新たな光景として再生する。
教授・古谷 博子
担当教員によるコメント
瀬戸内にある海沿いの駅のホームから見える景色は、作者が子供の頃から見慣れた風景である。その風景を一度パズルのピースのように解体し、それぞれを自律させ、再度の構成を試みている。一見無駄にも見える作業だが、幾重にも断片化された記憶を再接合することで、それは現実の風景の再現を越え、自らの原風景を構築していくことになる。穏やかでゆったりとしたその風景には、静かな時間が流れている。そして分断化された風景は、殆ど意識すらされなかった「先入観」や「常識」などが溶解し、もう一つの新たな光景として再生する。
教授・古谷 博子