横川 奈月
吶喊
技法・素材:写真・リトグラフ サイズ:H3000×W2300mm
担当教員によるコメント
彼女の創造する世界観は、まだ荒削りで迷走するものの、その縦横無尽なイメージの交錯こそが、実は彼女の導き出す答えへのトリガーであると私は考えます。安定をもとめず、情熱的で、しかしながら創造の中では孤独であり、作家の持つアイデンティティーの根源が強く垣間見えます。卒業制作のタイトルは「吶喊」。あぁ、なるほど…と私は納得しました。理想と現実、心理と身体、発信する言葉への裏腹へのもがき。あらゆる物事へのどうにもならない葛藤が、内に秘めた叫びとなって排出されています。最後の最後まで抗い続けながらも自分を認める繰り返しの行為は、とてつもないエネルギーを要します。そしてこの「吶喊」は、こうして生み出されたイメージの集大成です。それにしても、横川のドローイングは素晴らしい。これは生涯続けて欲しいと切に願います。
教授・佐竹 邦子
担当教員によるコメント
彼女の創造する世界観は、まだ荒削りで迷走するものの、その縦横無尽なイメージの交錯こそが、実は彼女の導き出す答えへのトリガーであると私は考えます。安定をもとめず、情熱的で、しかしながら創造の中では孤独であり、作家の持つアイデンティティーの根源が強く垣間見えます。卒業制作のタイトルは「吶喊」。あぁ、なるほど…と私は納得しました。理想と現実、心理と身体、発信する言葉への裏腹へのもがき。あらゆる物事へのどうにもならない葛藤が、内に秘めた叫びとなって排出されています。最後の最後まで抗い続けながらも自分を認める繰り返しの行為は、とてつもないエネルギーを要します。そしてこの「吶喊」は、こうして生み出されたイメージの集大成です。それにしても、横川のドローイングは素晴らしい。これは生涯続けて欲しいと切に願います。
教授・佐竹 邦子