阪本 安佳
kumoIII
技法・素材:水性木版 サイズ:H700×W550mm
担当教員によるコメント
作者は、一貫して「女の子」を描き続けている。その「女の子」は、漂う雲の中、また揺れ動く花々に囲まれて1人静かに佇んでいる。その空間は水性木版画のデリケートで柔らかい色調と和紙の有機質に包まれ、儚げでやさしい世界へと変容させている。彼女の描く世界は「女の子」の存在をとおして、「時間」を捉えようとしているのではないだろうか?過去・現在・未来という時計が刻む時刻ではなく、人や自然の中に流れていく固有の「時間」。その永遠に流れる「時間」の中でも普遍的に変わらない「何か」を「女の子」は見つめ、そして平面化された世界の中で、「何か」は表現へと昇華していくのだろう。
教授・古谷 博子
担当教員によるコメント
作者は、一貫して「女の子」を描き続けている。その「女の子」は、漂う雲の中、また揺れ動く花々に囲まれて1人静かに佇んでいる。その空間は水性木版画のデリケートで柔らかい色調と和紙の有機質に包まれ、儚げでやさしい世界へと変容させている。彼女の描く世界は「女の子」の存在をとおして、「時間」を捉えようとしているのではないだろうか?過去・現在・未来という時計が刻む時刻ではなく、人や自然の中に流れていく固有の「時間」。その永遠に流れる「時間」の中でも普遍的に変わらない「何か」を「女の子」は見つめ、そして平面化された世界の中で、「何か」は表現へと昇華していくのだろう。
教授・古谷 博子