田代 桃子
情動〜覆い隠して〜
技法・素材:水性木版 サイズ:H2030×W1000mm
担当教員によるコメント
田代桃子さんの作品は、水彩絵の具や墨を使った日本の伝統木版画の技法とドローイングを用いて表現されている。その形態は抽象的で、制御できない怒りや不安、嫉妬などの負の感情を表現している。彫るという行為の中でエネルギーをまとった形態は、和紙にバレンで繰り返し摺り重ねられ色の層を作り出していく。そのプロセスを経ることで形態は淘汰・統合されながら作者の感情として画面に定着され表現となる。ある意味、祈りに近いような行為にも見えるこのプロセスこそが、版を触媒に自身と共鳴しながら感情を昇華させた世界を創造しているのではないだろうか。
教授・古谷 博子
担当教員によるコメント
田代桃子さんの作品は、水彩絵の具や墨を使った日本の伝統木版画の技法とドローイングを用いて表現されている。その形態は抽象的で、制御できない怒りや不安、嫉妬などの負の感情を表現している。彫るという行為の中でエネルギーをまとった形態は、和紙にバレンで繰り返し摺り重ねられ色の層を作り出していく。そのプロセスを経ることで形態は淘汰・統合されながら作者の感情として画面に定着され表現となる。ある意味、祈りに近いような行為にも見えるこのプロセスこそが、版を触媒に自身と共鳴しながら感情を昇華させた世界を創造しているのではないだろうか。
教授・古谷 博子