A
山中 春海
A. 胡蝶蘭 #2
素材・技法:キャンバスに油絵、写真 サイズ:H700×W1000cm
B. 大鴉
素材・技法:映像 サイズ:H200×W100cm
担当教員によるコメント
山中さんは大学に入った早い時期から、制作と自身の身体との関係に深く向き合い、常に「自分自身がもつ身体性のリアルさとは何か」ということを問い続けてきた。今回の卒制では、これまでも度々自身の身体と重ね合わせてきた胡蝶蘭をモチーフに、315cm×270cmという大画面に挑んだ。描く部分と描かれない部分、このぎりぎりの葛藤が一層求められた。ここで山中さんは絵画を描き続けていくためにも映像作品「大鴉」に挑む。ここには自らの身体そのものがあり、この身体表現を通過することで、絵画における身体性も揺さぶられることになった。「自身の身体性」を追い求めていくことが、極めて個人的なことを、普遍的な開かれた表現へと推し進めていく、大きな方途であることは間違いない。山中さんにとって卒制は、間違いなく大きな一歩となったのである。
教授・日高 理恵子
担当教員によるコメント
山中さんは大学に入った早い時期から、制作と自身の身体との関係に深く向き合い、常に「自分自身がもつ身体性のリアルさとは何か」ということを問い続けてきた。今回の卒制では、これまでも度々自身の身体と重ね合わせてきた胡蝶蘭をモチーフに、315cm×270cmという大画面に挑んだ。描く部分と描かれない部分、このぎりぎりの葛藤が一層求められた。ここで山中さんは絵画を描き続けていくためにも映像作品「大鴉」に挑む。ここには自らの身体そのものがあり、この身体表現を通過することで、絵画における身体性も揺さぶられることになった。「自身の身体性」を追い求めていくことが、極めて個人的なことを、普遍的な開かれた表現へと推し進めていく、大きな方途であることは間違いない。山中さんにとって卒制は、間違いなく大きな一歩となったのである。
教授・日高 理恵子