A
石川 るり子
A. 境界の人 -実と皮-
素材・技法:ミクストメディア サイズ:H250×W610×D100cm
B. The same position
素材・技法:油彩、キャンバス、プリント印紙 サイズ:H25×W60cm
担当教員によるコメント
壁から突如として現れたかのような2つの巨大な構造体は、大きく形態を異にするが、ともにそれらは床にわずかに接触するかしないかの状態で均衡を保っている。得体のしれないその2つは、一方が肌のような丸みと色をもった豊饒さであるのに対し、もう一方はまるで生命体の内部が引き裂かれ一気に臓物があふれ出たかのような過剰さである。言葉にならない言葉なのだろうか、感情の渦なのだろか。溢れ出る無数の形は、まるで崩壊する都市のカタストロフのようでもある。絵画でも、インスタレーションでも、彫刻でもない何かがここにある。その脆さに大きなものを感じる。表現者は時に、それが何かを知らずに突き進まなければならない。その孤独は言葉を超えて我々を古くて遠いところに導いてくれる。そういうことを教えてくれる仕事だ。
准教授・石田 尚志
担当教員によるコメント
壁から突如として現れたかのような2つの巨大な構造体は、大きく形態を異にするが、ともにそれらは床にわずかに接触するかしないかの状態で均衡を保っている。得体のしれないその2つは、一方が肌のような丸みと色をもった豊饒さであるのに対し、もう一方はまるで生命体の内部が引き裂かれ一気に臓物があふれ出たかのような過剰さである。言葉にならない言葉なのだろうか、感情の渦なのだろか。溢れ出る無数の形は、まるで崩壊する都市のカタストロフのようでもある。絵画でも、インスタレーションでも、彫刻でもない何かがここにある。その脆さに大きなものを感じる。表現者は時に、それが何かを知らずに突き進まなければならない。その孤独は言葉を超えて我々を古くて遠いところに導いてくれる。そういうことを教えてくれる仕事だ。
准教授・石田 尚志