A
岩尾 卯野
A. 交わる想景
素材・技法:キャンバス、油彩 サイズ:H228×W370cm
B. 記憶の月日
素材・技法:ミクストメディア サイズ:H162×W154cm
担当教員によるコメント
岩尾卯野の「記憶の月日」と題された作品は、日頃から制作したドローイングや既製品の断片などがレリーフ状に散りばめられてある。岩尾は、自分に関わる全てのことが作品に関係しているという意識から毎日日記をつけ、ドローイングを続けてきた。そうすることで、周囲の世界を感じ認識し噛み砕き、自分の中へ取り込んできたのだ。大学在学中、制作したコラージュ作品は数え切れない。現実を再現した断片的な世界に記憶や感情を織り交ぜながら解体、再構築して外界へ排出する事が、岩尾にとってのこの世界の現実感や自分自身の存在について考察する方法だったのではないだろうか。過去の出来事を追跡しながらいろいろな物語を連ねていくことで作品となる。思いつくまま身近なエピソードを描き連ね、イメージの連鎖で進んでいく物語には、新たな時間意識が展開されている。
教授・木嶋 正吾
担当教員によるコメント
岩尾卯野の「記憶の月日」と題された作品は、日頃から制作したドローイングや既製品の断片などがレリーフ状に散りばめられてある。岩尾は、自分に関わる全てのことが作品に関係しているという意識から毎日日記をつけ、ドローイングを続けてきた。そうすることで、周囲の世界を感じ認識し噛み砕き、自分の中へ取り込んできたのだ。大学在学中、制作したコラージュ作品は数え切れない。現実を再現した断片的な世界に記憶や感情を織り交ぜながら解体、再構築して外界へ排出する事が、岩尾にとってのこの世界の現実感や自分自身の存在について考察する方法だったのではないだろうか。過去の出来事を追跡しながらいろいろな物語を連ねていくことで作品となる。思いつくまま身近なエピソードを描き連ね、イメージの連鎖で進んでいく物語には、新たな時間意識が展開されている。
教授・木嶋 正吾