A
吉田 百花
A. 非架空の展望 No.2
素材・技法:油彩、アクリル、キャンバス サイズ:H91×W116.7cm
B. 非架空の展望 No.1
素材・技法:油彩、アクリル、キャンバス サイズ:H162×W130cm
担当教員によるコメント
吉田さんは現実にないような不思議な情景を巧みな描写でつくり上げる。彼女はパソコンで描くことも多いが、卒業制作では手で描くことにこだわって、キャンバスの隅々まで混沌とした世界を描ききった。彼女が手で描くことにこだわった理由の一つは、その間絵の中の世界に没入できるからだと言う。今回さらに制作に没入するために、視線を画面の奥へ引き込む方法として、向こう側の別世界へとつながる窓や路地や門などをあちこちに描き込んで、立体迷路のような構造をつくった。この異空間を彼女は日常で自ら撮ったスナップ写真をつなぎ合わせてつくり上げた。空想ではなく彼女の実際の経験からできた世界である。この絵から切実な臨場感が伝わってくるのはそのためだ。
講師・日野 之彦
担当教員によるコメント
吉田さんは現実にないような不思議な情景を巧みな描写でつくり上げる。彼女はパソコンで描くことも多いが、卒業制作では手で描くことにこだわって、キャンバスの隅々まで混沌とした世界を描ききった。彼女が手で描くことにこだわった理由の一つは、その間絵の中の世界に没入できるからだと言う。今回さらに制作に没入するために、視線を画面の奥へ引き込む方法として、向こう側の別世界へとつながる窓や路地や門などをあちこちに描き込んで、立体迷路のような構造をつくった。この異空間を彼女は日常で自ら撮ったスナップ写真をつなぎ合わせてつくり上げた。空想ではなく彼女の実際の経験からできた世界である。この絵から切実な臨場感が伝わってくるのはそのためだ。
講師・日野 之彦