卒業制作優秀作品集2023
情報デザイン学科
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担当教員によるコメント
古着屋を舞台に展開する映画である。性的マイノリティーの葛藤を扱うドラマはもはや珍しくはないが、この作品は主人公の悩みをめぐり学校教育の現場や家庭における無理解や対立をリアルに描いており、俳優の瑞々しい演技もともなって観客をぐいぐいと物語の中へと引き込んでゆく。性別と装いの関係性に着目したシナリオもそうだが、表情や仕草の機微を掬い上げる監督の力量は本物だ。結末は明るく清々しい気持ちになる。イメージラボからはこれまでも力のある実写映画が生まれてきたが、困難を乗り越えて幸せをつかもうとする人間たちを正面から描いた佳作として、記憶に残る作品となるだろう。
教授・港 千尋
作者によるコメント
テーマは『LGBTQ+』。
抑圧され続けている若いLGBTQ+の人たちを題材に制作した。
「性的マイノリティの人には共感できない」ことの否定と、家族・社会の中での生き辛さを表現した。
性別に違和感を持つ、サキ。
レズビアン女性と付き合う、アカリ。
トランス女性として生きる、カイト。
3つの物語を描いた映像作品である。
少しでも差別や偏見が無くなり、生きやすい世の中になることを願う。