卒業制作優秀作品集2023
情報デザイン学科

NOCUTAN

People Gaming People(作品群総称)
各作品
「ゲーミング脳ラムネ畑」
「己がソフト」

インスタレーション、立体
「ゲーミング脳ラムネ畑」:インスタレーション
「己がソフト」:立体
技法・素材:ミクストメディア
「ゲーミング脳ラムネ畑」:水・ラムネ・ビニール・水中ポンプ・コンクリート
「己がソフト」:木・紙
サイズ:全体=H2400×W35000×D1400mm/「ゲーミング脳ラムネ畑」=H600×W2000×D700mm/「己がソフト」=H2400×W1500×D900mm

作者によるコメント

【People Gaming People】作品群総称
ゲームを体験している身体や習慣を表現として捉え、現実と仮想世界の体験をエンパワーさせることが目的とした作品群。
自身のゲーム依存症の経験を踏まえて、人々には現実でも有意義なゲーミングライフを送っていただきたい。
【ゲーミング脳ラムネ畑】
自身がゲーム漬けであった頃、食事はラムネと水のみの日々を過ごしていた。
そんな不摂生なゲームプレイヤーの口内で溶ける現象を比喩し、ラムネと水を持続的に消化・吸収できる畑を模したインスタレーション作品。
【己がソフト】
本作品は人々をカードリッジに見立て、パッケージ内で型どることによってその人物専用の容器と化すものだ。 型どられた体験者の痕跡は現実での存在を証明するものとなり、ゲーム内だけではなくリアルでの自己の再形成を示す。

担当教員によるコメント

ビデオゲームは多くの人がプレイするだけでなく、ゲームアートのような新たな表現が生まれるなど、さまざまな可能性を秘めた現代のメディアである。しかしゲームには、人間の欲望を無批判に拡大し、中毒状態にすることで消費を拡大する、市場原理主義の成れの果てとしての側面もある。それは時として、日常生活が破綻するほど反復的にゲームに没入する依存症を引き起こす。青山は、そんなゲームの2面性を、自らの経験をリフレクションしながら、批判的かつポップに表現する。人間の欲望と消費の関係には根深いものがあり、それはある種のナルシシズムとも結びついている。ナルシシズムの状態にある身体や行為を客体化することから浮かび上がるのは、楽しさというプロパガンダの恐怖でもある。

教授・久保田 晃弘

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