田村 麻未
ただひたすらに、ひたむきな循環
技法・素材:陶 寸法:H60×W1620×D140mm
担当教員によるコメント
朝露が消えてゆく様は、常に世界に存在し特別なことではありません。そこに儚さを感じることは人の本性であり、自然のうつろいに思いを馳せることは偽りのないことです。人は儚さに魅せられたとしても、むろん自然の現象を再現することは叶いませんし、ただ情景を写すことは出来ても表出とはいえません。 ここでの田村麻未の取り組みは、「儚さ」の可触化である。「ひたむきな強さ」「意識から漏れ出るなにか」を見て取り、素材・粘土(もちろん自然物)を加工し、極限の形として言い表そうとするものです。具象的なイメージに頼らぬ仕事において、素材との応答はそう容易いことではありません。我々が目にしている「儚さ」は彼女の強靱な意思の記述であり、ゆえに惹かれるのです。
教授・井上 雅之
担当教員によるコメント
朝露が消えてゆく様は、常に世界に存在し特別なことではありません。そこに儚さを感じることは人の本性であり、自然のうつろいに思いを馳せることは偽りのないことです。人は儚さに魅せられたとしても、むろん自然の現象を再現することは叶いませんし、ただ情景を写すことは出来ても表出とはいえません。
ここでの田村麻未の取り組みは、「儚さ」の可触化である。「ひたむきな強さ」「意識から漏れ出るなにか」を見て取り、素材・粘土(もちろん自然物)を加工し、極限の形として言い表そうとするものです。具象的なイメージに頼らぬ仕事において、素材との応答はそう容易いことではありません。我々が目にしている「儚さ」は彼女の強靱な意思の記述であり、ゆえに惹かれるのです。
教授・井上 雅之