村田 和生
共同体の泳ぎ
技法・素材:陶 寸法:H800×W900×D1150mm
担当教員によるコメント
控えめに言えば契機を提示することとでも言えるのであろうか。自身の作品は我々が世界の現実と自分自身の関係を俯瞰して考える糸口でありたいと、村田和生は言う。自分を取り巻く世界へのコミットは様々な観点から可能であるが、彼の視線は政治、イデオロギー、経済、風俗、地縁、血縁など「共同体」へ向けられている。 古代インドの世界観を表したアカシックレコードに見られるイメージを借り、彼が「社会」を投影し、粘土に形を与え焼成定着した造形は人の目を十分に魅了する。しかし一方、彼が仕事に託した「共同体」への視線と、鑑賞者が作品へ向ける視線が少しすれ違っているように感じる。我々を引きつけるものは、単なる考えや理屈ではなく作品存在が放つ熱量のようである。
教授・井上 雅之
担当教員によるコメント
控えめに言えば契機を提示することとでも言えるのであろうか。自身の作品は我々が世界の現実と自分自身の関係を俯瞰して考える糸口でありたいと、村田和生は言う。自分を取り巻く世界へのコミットは様々な観点から可能であるが、彼の視線は政治、イデオロギー、経済、風俗、地縁、血縁など「共同体」へ向けられている。
古代インドの世界観を表したアカシックレコードに見られるイメージを借り、彼が「社会」を投影し、粘土に形を与え焼成定着した造形は人の目を十分に魅了する。しかし一方、彼が仕事に託した「共同体」への視線と、鑑賞者が作品へ向ける視線が少しすれ違っているように感じる。我々を引きつけるものは、単なる考えや理屈ではなく作品存在が放つ熱量のようである。
教授・井上 雅之