新たな住宅用照明器具のデザインを提案する作品。ユーザーを取り巻く物語環境の設計（desigen of narrative environment）を通して、デザインコンセプトを構築した。すなわち、住宅という家族が相互に関係し、直接間接に影響を与える環境においての照明器具のあるべき姿を探求。太古より豊かな生活・時間・空間を創出する｢灯火と照明｣、｢火と光｣という関係に着目し｢焚火から小さな火を手元に取り、それぞれが暗闇に持ちかえる｣というデザインコンセプトを構築したのである。最終デザインモデルは、実際に機能するワーキングモデルとして完成。説得力のあるデザイン提案を実現した。

教授・武正 秀治