村田 勝彦
monotype.
技法・素材:フォントの制作及び、製本とタイポグラフィー作品の制作 寸法:H111×W158×D60mm(総648ページ)
担当教員によるコメント
均一な線は描かれた形態の意味を固定する。これは言葉の定義が正確かつ簡潔に示された文章と同じで、優れた叙述の規則であり科学的思考の根本的な条件ともなる。そうすることで語り手の思想も力強く表現される。村田さんの作品の部分を構成する一つ一つはそのように描かれ、そこに曖昧さが入り込む余地はない。一方その作品の全体は美しく整えられた文字となって、それまでそこに存在しなかった新しい「意味」を出現させる。部分の位置関係によって、まったく無関係の「意味」が非直線的に突然現れるのだ。要素の一つ一つが自ずからお互いの位置を理解し、秩序正しく振る舞っているかのようである。この突然現れる「意味」の無常さを、村田さん自身はどう感じているのだろうか。
非常勤講師・都築 潤
担当教員によるコメント
均一な線は描かれた形態の意味を固定する。これは言葉の定義が正確かつ簡潔に示された文章と同じで、優れた叙述の規則であり科学的思考の根本的な条件ともなる。そうすることで語り手の思想も力強く表現される。村田さんの作品の部分を構成する一つ一つはそのように描かれ、そこに曖昧さが入り込む余地はない。一方その作品の全体は美しく整えられた文字となって、それまでそこに存在しなかった新しい「意味」を出現させる。部分の位置関係によって、まったく無関係の「意味」が非直線的に突然現れるのだ。要素の一つ一つが自ずからお互いの位置を理解し、秩序正しく振る舞っているかのようである。この突然現れる「意味」の無常さを、村田さん自身はどう感じているのだろうか。
非常勤講師・都築 潤