卒業制作優秀作品集2021
情報デザイン学科

高橋 遼平

In game botanical

空間インスタレーション
技法・素材:ターポリン、普通紙、ダンボール、OHPフィルム、imac、スーパーマリオ64、アサシン クリード オリジンズ
サイズ:H2000×W2000×D2000mm

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コロナ禍でゲームをする時間が増え、私はゲームをプレイするのではなくただただゲーム内で散歩をしていました。ゲーム内ではありますが散歩することで外出した気分に浸るうちに普段は全く目につかないであろうゲーム内の植物を観察するようになりました。

現実とは全く違う植物らしさがそこにあります。
薄い面の格子で形成されていたり、風が吹いてると見せかけるために揺れたりなどシステム上処理が遅くならない範囲でその世界の実存感のために役目を全うしています。

今作ではフィクションとわかった上で全てはリアリティの為に、リアルではなく「本当らしく見える」ためのゲーム内植物を現実に実装することで、ゲーム世界を経由した現実との向き合い方を体験してもらいたいです。

担当教員によるコメント

これは、ヴィデオゲームの中で描かれる植物に着目した作品だ。こうした植物は、しばしばゲームの世界を構成するひとつの要素として配置されている。低解像度のドット絵やテクスチャで記号的に描かれることもあれば、現実の植物に似せた表現がなされているものまで様々なものが存在している。そうした植物は、ゲームの主題として扱われることはほぼ無いため、多くの場合少ないポリゴン数や低解像度のテクスチャなど、かなり節約したリソースで表現されることが多い。この作品を通じて、ゲーム内の植物をつぶさに観察してみると、現実の世界の植物が、環境に適応して多様な進化を遂げたように、ゲーム内の植物もまた、シミュレーションされた環境への適応としてさまざまなバリエーションを生み出していることが見えてくる。いっけん現実とよく似た世界でありながら、まったく異なる世界で独自に進化した植物の生態系が見えてくる。

講師・谷口 暁彦

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