A
飯島 暉子
A. woo,woo,wo (apart from the body)
素材・技法:木くず、プロジェクター、壁紙 サイズ:サイズ可変
B. hug
素材・技法:絨毯 サイズ:H60×W20×D20cm
担当教員によるコメント
飯島さんの作品を前にすると、何かキラキラした微細な欠片が空から降りてきて胸に刺さる、そんな感じだ。最初に見せてもらったインスタレーション作品『ACTH』(涙で育てた観葉食物)に心がやられてしまったのかもしれない。真夜中に裏山に忍び込んで(馴れ親しんだ山らしいが)ガリガリと木肌を木っ端で削る。その大胆で親密な行為は、まるで犯罪者の時間に付き合わされたようでとても息苦しい。屋外であるにも関わらず、隔離された視界と非常に近い音、わたしは緊張を持続できず、じわりと漂ってくるその行為の滑稽さにすがり付きたくなった。削り屑で描いたと言う図形を「美しい結晶」まで昇華させないのが彼女のセンスなんだろうな。そっと開けなければピシャリと扉を閉められそうな頑なさが彼女の武器かもしれない。
教授・村瀬 恭子
担当教員によるコメント
飯島さんの作品を前にすると、何かキラキラした微細な欠片が空から降りてきて胸に刺さる、そんな感じだ。最初に見せてもらったインスタレーション作品『ACTH』(涙で育てた観葉食物)に心がやられてしまったのかもしれない。真夜中に裏山に忍び込んで(馴れ親しんだ山らしいが)ガリガリと木肌を木っ端で削る。その大胆で親密な行為は、まるで犯罪者の時間に付き合わされたようでとても息苦しい。屋外であるにも関わらず、隔離された視界と非常に近い音、わたしは緊張を持続できず、じわりと漂ってくるその行為の滑稽さにすがり付きたくなった。削り屑で描いたと言う図形を「美しい結晶」まで昇華させないのが彼女のセンスなんだろうな。そっと開けなければピシャリと扉を閉められそうな頑なさが彼女の武器かもしれない。
教授・村瀬 恭子