横田 智美
雨の街 Ⅱ
技法・素材:エッチング、アクアチント、ドライポイント、エングレーヴィング 寸法:H60×W45cm
私は人工物のある風景を描いています。街並や街の明かりに他人を感じ、安心感を持って不確かな自分を認識することができると考えています。雨の街Ⅱという絵は、どしゃ降りの雨の中歩いた新宿の街をイメージしています。強すぎる雨は恐怖を感じ足が竦んでしまいますが、そんな中でも新宿の街は変わらずに賑やかで人工的な光に溢れていました。そのネオンの光に包まれながら歩くとまるで自分が無敵になったような錯覚に陥ります。そんな自然をものともしない、繁華街の強さや安心感を表現したいと思い描きました。
担当教員によるコメント
複雑で不思議な距離感を感じさせる作品である。僕の記憶の中にあるSF映画「ブレードランナー」を思い出した、この不思議な浮遊感を持つ都市のイメージは映画の中でレプリカントがさまよう雨の近未来都市のイメージと重なったのだ。横田智美の非凡な感性は都市の中で誰でも感じる疎外感とそれとは相反する親密感を同時に感じさせる作品に緻密な銅版画技巧を駆使して実現した。
教授・小林 裕児
担当教員によるコメント
複雑で不思議な距離感を感じさせる作品である。僕の記憶の中にあるSF映画「ブレードランナー」を思い出した、この不思議な浮遊感を持つ都市のイメージは映画の中でレプリカントがさまよう雨の近未来都市のイメージと重なったのだ。横田智美の非凡な感性は都市の中で誰でも感じる疎外感とそれとは相反する親密感を同時に感じさせる作品に緻密な銅版画技巧を駆使して実現した。
教授・小林 裕児