西山 まゆ
オブジェーヌ
技法・素材:羊毛フェルト、わたわた、接着剤、ワックス サイズ:H200×W300×D200mm
作者によるコメント
私は卒業制作として「オブジェーヌ」という作品を作りました。私が飼っているペルシャ猫の「シャターヌ」を羊毛フェルトで立体的に作り、オブジェにしました。猫の需要や人気の勢いがとまらない中で、「新しい現代アート」としてとして「オブジェーヌ」を制作しました。私は美大生でありながら、アートや絵画鑑賞が苦手で、一つの作品を見ても数分で飽きてしまいますが、時間を忘れるほどただ座っているだけで何時間も見つめ続けられる猫という存在が不思議で魅力的だと感じました。ハーバード大学の授業で3時間同じ絵画を見つめ続けるという授業があります。その授業の目標の一つには生徒に「美術はどんなに急ごうとしても、どうしても一つの作品に時間がかかってしまう」ということを生徒に実感してもらうことがあります。美術とは「急いでも仕方が無い」ものなのです。私は絵画鑑賞であれば長くて10分間で限界を感じてしまう一方、猫を観賞する場合は3時間、いや、10時間自然と見つめ続けることができます。私にとっての「美」とは「猫」でした。小さい作品ですが、半年間愛を込めて作りました。
担当教員によるコメント
自らの飼い猫であるシャターヌ。こんなに可愛くて愛おしいシャターヌこそがアートではないかという斬新な提示である。フェルトなどを用いて可能な限り忠実にシャターヌを再現した。展示ではさまざまな卒業制作が並ぶ中、明らかに異彩を放っており、シャターヌはアートとデザインの垣根を軽やかに飛び越えていった。
教授・大貫 卓也
作者によるコメント
私は卒業制作として「オブジェーヌ」という作品を作りました。私が飼っているペルシャ猫の「シャターヌ」を羊毛フェルトで立体的に作り、オブジェにしました。猫の需要や人気の勢いがとまらない中で、「新しい現代アート」としてとして「オブジェーヌ」を制作しました。私は美大生でありながら、アートや絵画鑑賞が苦手で、一つの作品を見ても数分で飽きてしまいますが、時間を忘れるほどただ座っているだけで何時間も見つめ続けられる猫という存在が不思議で魅力的だと感じました。ハーバード大学の授業で3時間同じ絵画を見つめ続けるという授業があります。その授業の目標の一つには生徒に「美術はどんなに急ごうとしても、どうしても一つの作品に時間がかかってしまう」ということを生徒に実感してもらうことがあります。美術とは「急いでも仕方が無い」ものなのです。私は絵画鑑賞であれば長くて10分間で限界を感じてしまう一方、猫を観賞する場合は3時間、いや、10時間自然と見つめ続けることができます。私にとっての「美」とは「猫」でした。小さい作品ですが、半年間愛を込めて作りました。