卒業制作優秀作品集2023
グラフィックデザイン学科
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- 片山 風花
Door
アニメーション(3分5秒)
技法・素材:紙、ミリペン、CLIP STUDIO、After Effects
担当教員によるコメント
お家でお留守番の少年は、現実と空想を行ったり来たり。かわいいイラストと独自のストーリーで観客を魅了する片山風花の日常迷宮ファンタジー。前作「よもやま短篇集」もカフェの店員が体験するちょっとしたシュールな出来事を綴った連作短編集。身の回りにあるものを幻視し、発想をひろげていくのは、彼女にとっての作法でもあり、遊びなのだろう。その発想のユニークさとイラストの魅力が作品全体を支えている。ドアを開けて、部屋を回遊していく主人公の見る世界が1周目と2周目では様変わりしている。そこには、母親を待つ少年の寂しさが反映されているのであろう。そして3周目のドアを開け少年の行く先は……。彼女の空想ラビリンスがどんな進化を経ていくのか、まだまだ楽しみだ!
教授・野村 辰寿
作者によるコメント
家の赤い扉を開けると、主人公の目の前にはたびたび同じ部屋が現れます。その家は主人公の世界そのもので、繰り返す日常のなかで揺れ動いていきます。
イマジネーションを膨らませながら、自由に、時には刺激的であったりして、日々のできごとと新しい出会いに喜びや不安を抱く子どもの姿を描きました。