卒業制作優秀作品集2018
環境デザイン学科

酒井 拓己

Synergisms

インスタレーション
技法・素材:塩ビ板、ナイロンテグス

ランドスケープは様々な現象を伴い変化を繰り返す。 その現象には光、風、音などの要因を含み、それらは互いに対象を通して作用し合い変化を繰り返していく。

担当教員によるコメント

笹の葉に吊るされた短冊を彷彿させる作品。樹々の間に巧みに配されたプラスチック製の薄い板は、素材自体の持つ「クセ」で微妙にソリを持ちほんの少しの大気の揺れで動き出す。風を捉え、刻々と変わる陽の光を受けて、板はえも言われぬ動きと色を拾い出す。当初からランドスケープの持つ「フト」した現象を可視化することを目指してきた酒井にとっての、風景へ必要最小限の働きかけなのである。

教授・吉村 純一

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