「アーティストが集うホステル」ということで、渋谷から代官山にかけてギャラリーが点在する地域に計画しています。国内のみならず、海外からも多く訪れるこの地域において、ギャラリー併設の宿泊施設は現状を考えても大いに歓迎されそうです。ホステルは長期滞在型のシェアハウスとは違い、目的がはっきりしています。宿泊においてもホテル以上に、最小空間でもこだわった＝割り切ったデザインにすることで、ギャラリーや、共有スペースでの人の交流を施すような、嬉しい場所づくりに傾倒させています。むしろ宿泊以上の何かを持たせることや、体験してみたくなる要素を作り出すことが何よりも渋谷を体現していて、宿泊施設ラッシュの多様化の中でも楽しい違いを示すことになりそうです。

教授・米谷 ひろし