卒業制作優秀作品集2015
情報デザイン学科
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- 杉山 雄哉
youth
—高校時代における共同幻想の映像—
作品形態:映像
3分
動画視聴サイト※スマートフォン鑑賞推奨
https://www.youtube.com/watch?v=apJNuChaUqY
高校時代という終わりの来てしまうひとつの時期や環境、彼らが抱く心境に自分自身が興味があることから制作を始めました。音楽を聴くことでよく高校時代や当時の環境や情景を思い出すことがよくあります。多くの人が抱いている「高校らしい」イメージを映像として集積することで観賞者の共感覚を引き起こせるよう制作を行ないました。高校時代の思い出は観賞者によって様々であり、本作品を観賞した方の高校時代への気持ちや、その延長にある今日への思いが少しでも変わればと思います。
担当教員によるコメント
「ティーンエイジャー(teenager)」は語尾にteenがつく13歳(thirteen)から19歳(nineteen)の若者を指す言葉だ。そのティーンエイジの真ん中にあるのが高校時代で、ある切なさをもって語られることが多い。杉山もその例にもれず、湿りっ気たっぷりに捕らえようと、何度も母校に通い、撮影を繰り返した。しかし、うまくいかない。撮影機材を借物の一眼レフカメラから使い慣れているiPhoneに替え、また母校に通う。すこし使えそうなカットが増える。撮影アプリを替えてみる。また母校に…。そういうことの繰り返しでこの映像はできている。へたくそなロックバンドが練習を重ね、ヘッドアレンジで曲を仕上げていくのに似ている。この映像には音楽は付けられていない。でも歌が聞こえてくる。くぐもった杉山の声だ。仕上がった映像は意外に乾いている。
教授・永原 康史