大森 駿也
UNCONSCIOUS STAMP —無意識のスタンプ—
作品形態:立体物、インタラクション
人は無意識に身体というスタンプを押しています。人は普段の生活の中で様々なモノに触れます。モノを持ち上げる時、歩く時、キーボードを打つ時。 しかし、身体のどの部分を触れさせるかを常に考える人はいないように、人は無自覚に身体をモノに触れさせています。この作品はそんな日常の中の「身体をモノに触れさせる」という無意識をスタンプという形で可視化することによって呼び起こし、日常行為に付随する無意識の側面について考えさせます。
担当教員によるコメント
「水を発見する可能性が一番低い生きもの。それは魚だろう」この発言者不明の格言は無意識と意識の関係をよく表している。ふだん当たり前に見ているものや行っている行動について多くの人は意識をしていない。大森が卒業制作でテーマとしたのは、そうした日常に潜む無意識の意識化である。しかし、それを見る者にリアリティをもって伝えることは容易ではなかった。膨大な試行錯誤の末に大森はスタンプに着目した。意識的に押すスタンプの面に無意識の所作を施し、それらを押そうとすると無意識の所作が映像として流れるという作品を完成させた。この一連の体験は見ている者を不思議な気持ちにさせる。そして、その不思議な気持ちが何故か心地よく、人の感覚に深く働きかける作品となった。
教授・宮崎 光弘
担当教員によるコメント
「水を発見する可能性が一番低い生きもの。それは魚だろう」この発言者不明の格言は無意識と意識の関係をよく表している。ふだん当たり前に見ているものや行っている行動について多くの人は意識をしていない。大森が卒業制作でテーマとしたのは、そうした日常に潜む無意識の意識化である。しかし、それを見る者にリアリティをもって伝えることは容易ではなかった。膨大な試行錯誤の末に大森はスタンプに着目した。意識的に押すスタンプの面に無意識の所作を施し、それらを押そうとすると無意識の所作が映像として流れるという作品を完成させた。この一連の体験は見ている者を不思議な気持ちにさせる。そして、その不思議な気持ちが何故か心地よく、人の感覚に深く働きかける作品となった。
教授・宮崎 光弘