北村 早紀
Give me My name #2,#3a,#4
技法・素材:油性木版・油性凹版 寸法:H900×W600mm(3点)
担当教員によるコメント
さり気ないポーズの人物と体毛か陰毛を思わせる線、一見、爽やかささえ感じさせるが見れば見る程に奇妙な世界がある。 オーソドックスな木版(凸版)に凹版による線が重ねられているが人物の着衣のノミによる彫版表現に並々ならぬ力量を見る。 作者は「魂の陰毛」と呼んでいるが、多分、心の奥底にうごめく、鬱積、葛藤、欲望、期待といったものを“陰毛”におきかえて表現しようとしているのであろう。 油性木版で刷り上げた人物の上に凹版による線描を刷った純雁皮紙を貼り込んで完成させている。油性インクの色調が純雁皮紙を通して透けて見え、独特の色合いをかもし出している。色調が整いすぎている感がするのはその故であろう。今一歩の研究が必要と思う。
教授・小林 敬生
担当教員によるコメント
さり気ないポーズの人物と体毛か陰毛を思わせる線、一見、爽やかささえ感じさせるが見れば見る程に奇妙な世界がある。
オーソドックスな木版(凸版)に凹版による線が重ねられているが人物の着衣のノミによる彫版表現に並々ならぬ力量を見る。
作者は「魂の陰毛」と呼んでいるが、多分、心の奥底にうごめく、鬱積、葛藤、欲望、期待といったものを“陰毛”におきかえて表現しようとしているのであろう。
油性木版で刷り上げた人物の上に凹版による線描を刷った純雁皮紙を貼り込んで完成させている。油性インクの色調が純雁皮紙を通して透けて見え、独特の色合いをかもし出している。色調が整いすぎている感がするのはその故であろう。今一歩の研究が必要と思う。
教授・小林 敬生