卒業制作優秀作品集2022
情報デザイン学科

ラタン トゥク

なりきり対話サークル

ボードゲーム、映像(01:30)、冊子
技法・素材:MDF板、粘土、磁石
サイズ:H100×W600×D600mm

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これはいろんなテーマについて多様な価値観や感情になりきりながら、対話を楽しみながら遊ぶボードゲームです。
「他者への共感のきっかけをつくる」をキーワードに、本ゲームではプレイヤーの主張する意見が「感情ルーレット」によって、選択肢と感情が指定されますので、自分がどんな意見を持っていようと指定される内容になりきる必要があります。そんなルールを通して、自分と相反する価値観になりきることで他者に共感するきっかけを作ります。
またゲームを通して対話する際には「感情の石」を「ゲームボード」上に置きながら対話が進行されます。そうして対話が堆積する現象が可視化され、プレイヤー間がゲームのプレイ後に対話を振り返ることで新しい発見や価値を見出せるはずです。

担当教員によるコメント

作者はユーザーの困りごとに対して、適切な解決方法に繋げる道具のUX/UI設計に長けていた。そこで卒制では、誰しもが心地よく利用できるデジタルプロダクトの開発に取り組む予定だったのだが、作者は「デザイナーは本当に『誰しも』を完璧に想定できているのか?デザイナーだけで道具を設計しすぎることで、誰かの考えを排除することに繋がることもあるのでは?」という問いを持った。その問いから生まれたのが本作品。ゲームを通じて、共感について考える対話を進める体験ができる。それはデザインの力を育てる小さな学校とも感じる。作者は緻密な設計を行いつつも、使い手が自分で使い方を考えるための余白を残した。その余白のカタチは作者から使い手への信頼の証でもある。

講師・清水 淳子

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