卒業制作優秀作品集2021
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

関口 楽々

自動車の魅力を伝えるNOMA FOOTWEAR

技法・素材:PLA樹脂、自動車繊維素材
作品形態:1/1 スケール モックアップ、ブランディング
サイズ:プラットフォームサイズ=H75×W135×D295mm

カーデザイナーになる上での責任とは何か。
自動車の生産から廃棄までの正しい知識を身に付ける事だと私は考えました。この作品は自動車の廃材の特性を活かし、自動車生産のノウハウを盛り込んだ自動車の魅力を伝える新たなツールとしてのフットウェアです。プラットフォームを基礎とし、アッパーと足回りで用途と印象の全く異なるラインナップを展開する自動車生産の手法を取り入れました。制作したフットウェアはスニーカー、ブーツ、サンダルの3種類です。フットウェアに使用している素材は全てエアバッグなどを始めとした自動車の繊維素材です。自動車解体工場に見学とインタビューをし、素材サンプルを頂きながら研究し、3つのフットウェアの用途に適した素材を使用しています。

担当教員によるコメント

作者はトランスポーテーションコースで自動車のデザインを勉強してきた。環境問題にも興味を持ち、車に使われる素材の廃棄やリサイクルに関してリサーチを行い、何かに応用できないかを模索していた。その中で、廃材をフットウェアに応用することを発想、タイヤのゴムでスニーカーのソールを、フロアマットやエアバックをアッパーに使用し、シートベルトでサンダルの鼻緒を作った。また、それを自動車の設計に使われるプラットフォーム(ベースとなる共通の台車部分)の考え方を用い、一つのベースを多数のデザインに展開して見せた。どのフットウェアも機能的でスタイリッシュ、見事にアップサイクルに成功している素晴らしい提案になった。

教授・田中 秀樹

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