黒澤 晴菜
でんでんもじ表札
作品形態:展示台に設置 技法・素材:陶 サイズ:H20×W200×D120mm
この表札の作品には 「もっとそれぞれの、自分だけの選択肢があっていい」 という想いが込められています。 私は普段見かける表札から、狭い選択肢の中から選んだものという印象を受けました。 自分たちが勝手に作ってしまっている選択肢の枠組みの中からしか選んでいない。何か物足りなく感じました。 もっと人それぞれの選択肢があるはず。 さまざまことに対して自分の固定観念を崩してみたら、 きっとそれぞれの面白い世界が広がっているのかもしれません。
担当教員によるコメント
名前から人柄を表現した表札を作るために、友人知人の苗字をサンプルに制作した。どの表札も多彩な陶の色、形、質感、無数のイメージやモチーフを組み合わせ「楽しくも謎めいた黒澤ワールド」が広がり、表札の本人を知らなくても見ていて飽きることはない。そこには彼女の釉薬や色粘土、質感や技法、効果についての地道な試験の蓄積が、技術と知識として下支えしている。技術だけでも、またイメージだけでもこの楽しい世界観の表現には至らない。さて、黒澤の狙いは楽しい表札作りの奥にあるようだ。生活の中にある「自分たちが勝手に作ってしまっている選択肢の枠組み」をまず示し、そこに疑義を呈したいのだ。伝統や技法、様式や形式が出来上がっていく直前にあった自由な心、楽しむ心が見る者を惹きつけて止まない。
教授・尹 熙倉
担当教員によるコメント
名前から人柄を表現した表札を作るために、友人知人の苗字をサンプルに制作した。どの表札も多彩な陶の色、形、質感、無数のイメージやモチーフを組み合わせ「楽しくも謎めいた黒澤ワールド」が広がり、表札の本人を知らなくても見ていて飽きることはない。そこには彼女の釉薬や色粘土、質感や技法、効果についての地道な試験の蓄積が、技術と知識として下支えしている。技術だけでも、またイメージだけでもこの楽しい世界観の表現には至らない。さて、黒澤の狙いは楽しい表札作りの奥にあるようだ。生活の中にある「自分たちが勝手に作ってしまっている選択肢の枠組み」をまず示し、そこに疑義を呈したいのだ。伝統や技法、様式や形式が出来上がっていく直前にあった自由な心、楽しむ心が見る者を惹きつけて止まない。
教授・尹 熙倉