杉山 衿香
なんで生まれて来たの
技法・素材・作品種別:水性木版 サイズ:H60×W80cm
担当教員によるコメント
杉山衿香の作品は、いつもどこか不思議な世界が広がる。この作品も「この世とは何か?人間とは何なのか?」とう根源的なテーマで描かれた作品であるが、どこかユーモラスだ。そして、水性木版多色摺りでしか表現しえない柔らかな色調と和紙がおりなす、染め上げたような色調が、穏やかで柔らかい。マーク・トウェインの「人間とは何か?」という本の中に、ペシミスティックな人間観が描かれているが、彼女の目線には、悲観的なロマンはない。それよりも、どこまでも他者との距離をはかりながらそれを見つめることで、不確かな自分自身の存在を感じ、外観の内側にある目に見えないリアリティを探し求め表現しようとしている。
教授・古谷 博子
担当教員によるコメント
杉山衿香の作品は、いつもどこか不思議な世界が広がる。この作品も「この世とは何か?人間とは何なのか?」とう根源的なテーマで描かれた作品であるが、どこかユーモラスだ。そして、水性木版多色摺りでしか表現しえない柔らかな色調と和紙がおりなす、染め上げたような色調が、穏やかで柔らかい。マーク・トウェインの「人間とは何か?」という本の中に、ペシミスティックな人間観が描かれているが、彼女の目線には、悲観的なロマンはない。それよりも、どこまでも他者との距離をはかりながらそれを見つめることで、不確かな自分自身の存在を感じ、外観の内側にある目に見えないリアリティを探し求め表現しようとしている。
教授・古谷 博子