高田 麗
薔薇の名前
技法・素材・作品種別:リトグラフ、コラージュ サイズ:H80×W100cm
担当教員によるコメント
作る作品に「和」の要素を入学当初より持っていた高田さんは、最終的に北斎漫画のようなキャラクターをいくつもリトグラフで制作し、それを画面や壁面へコラージュしていくという方法で卒業制作を行いました。版画制作をするには工房を必要とする考えが一般的な中、自宅でのリトグラフ制作を提案し、「この方法なら卒業後も家で制作することが出来る」という環境作りができたのではないかと思います。それは彼女の制作の中では、大変重要な事だと私は考えます。また、コラージュを利用する良さは、画一的な四角い画面サイズから解放され、様々なストーリー展開を創造することが可能です。コンセプトや構成にはまだ甘さがあり、せっかく無限に展開できるはずのキャラクターも、まだまだ自由に動かせていない節も見受けられますが、高田さんの和的なセンスをもっとコミカルに縦横無尽に配置構成できたら、ダイナミックでグラフィカルな作品が完成できたのではないかと思います。今後社会に出ても尚、コツコツと制作を続け、更なる可能性を見いだしてくれることを望みます。
准教授・佐竹 邦子
担当教員によるコメント
作る作品に「和」の要素を入学当初より持っていた高田さんは、最終的に北斎漫画のようなキャラクターをいくつもリトグラフで制作し、それを画面や壁面へコラージュしていくという方法で卒業制作を行いました。版画制作をするには工房を必要とする考えが一般的な中、自宅でのリトグラフ制作を提案し、「この方法なら卒業後も家で制作することが出来る」という環境作りができたのではないかと思います。それは彼女の制作の中では、大変重要な事だと私は考えます。また、コラージュを利用する良さは、画一的な四角い画面サイズから解放され、様々なストーリー展開を創造することが可能です。コンセプトや構成にはまだ甘さがあり、せっかく無限に展開できるはずのキャラクターも、まだまだ自由に動かせていない節も見受けられますが、高田さんの和的なセンスをもっとコミカルに縦横無尽に配置構成できたら、ダイナミックでグラフィカルな作品が完成できたのではないかと思います。今後社会に出ても尚、コツコツと制作を続け、更なる可能性を見いだしてくれることを望みます。
准教授・佐竹 邦子