卒業制作優秀作品集2022
生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻

井上 岳哉

ALNATIA

技法・素材:3Dプリント、レーザーカット、PLA、ナイロン12、アクリル、Rhinoceros、Fusion360、Gravity sketch、MetaQuest2
作品形態:モビリティ
サイズ:H424×W487×D1046mm (1/8スケールモック)

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“宇宙開拓をデザインする”をテーマに宇宙移住黎明期におけるモビリティデザインに取り組んだ。航空宇宙技術が一定水準まで進歩した未来では現代の車開発のように技術とデザインによるモビリティ開発が主流になると考えた。2080年を代表する宇宙開拓企業CRENOAのフラッグシップモデルALNATIAは月インフラを超伝導で浮遊、疾走、昇降するLRV(Lunar Roving Vehicle)。機能のみならず一目見た時に感性的に魅力を感じさせるよう、従来のクーペ的フォルムであるロングノーズショートデッキのシルエットを継承した。微重力を象徴する球体コックピットと極高真空が生んだフレームデザイン。その走りは人類未踏の移動体験を提供する。

担当教員によるコメント

この作品は地球上を移動するモビリティではなく、月面での移動を想定している。作者は、そのために専門家の技術的なアドバイスも仰ぎ、1/6の重力下での独自のスペースコロニーをイメージして、色々な乗り物をシリーズでデザインしている。「ALNATIA」はその中の1つで、月の地下にあるコロニーから地上に出て、月空間を移動するためにデザインされた。いろいろな物理的な条件や、移動のためのパワーソースなども設定に応じてよく考えられていて、大変興味深い作品だ。プレゼンテーションも3Dで作ったデータをVRゴーグルを使用して実物大で感じ、擬似的に操縦席乗り込むこともできる。いろいろな意味でエポックメーキングな作品だと言える。

教授・田中 秀樹

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