卒業制作優秀作品集2020
統合デザイン学科

山本 さら

3D printed sculpture
ー肌理の印刷ー

技法・素材:ABS樹脂
サイズ:H150×W160×D150mm(2点)、H100×W130×D80mm(1点)、H80×W50×D70mm(8点)、H40×W30×D40mm(6点)、H20×W5×D20mm(3点)

水彩絵の具で花びらの透ける感じを描いたり、油絵でリンゴの艶を描くように3Dプリンターを用いて日常を描き出す。

ある時、3Dプリンターで出力された物の積層が玉ねぎの断面に見えた。その時3Dプリンターは筆や絵の具と同じように玉ねぎの姿を描く道具であったのだ。
私はこの道具の特徴である積層造形や素材の色、質感などを見つめ直し生活の「もの」を表現した。

「もの」にはさまざまな質感がある。艶や色味、表面のテクスチャーなど、それらは調和し微細な美しさを生み出している。物に対して人が共通に抱いているニュアンスを探し当て、表現しようとミクロとマクロな視点で「もの」と向き合った。

担当教員によるコメント

3Dプリンターを使ってデザインしたオブジェ。3Dプリンタの性質や価値を見せるプロジェクトだった。手では簡単には作成できない細やかな形。3Dプリンターが持っている形や素材感の性質を活かしたモチーフの選択に山本の才能が生かされていた。どんな形でも作ることができる3Dプリンタ自身で作るアートピース。このスマートな機械でしかできないピクセルのやや荒い質感に魅力を持たせたことがこのプロジェクトを成功に導いた。

教授・深澤 直人、准教授・長崎 綱雄

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