卒業制作優秀作品集2020
グラフィックデザイン学科
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- 伊藤 由紀
宇宙
パッケージデザイン
技法・素材:紙、Photoshop、Illustrator
サイズ:箱 H80×W80×D80mm(1点)、H90×W90×D90mm(1点)、H150×W150×D150mm(1点)、H180×W180×D180mm(1点)、〔展開時〕H170×W240×D256mm(4点)、H190×W280×D290mm(3点)、H310×W435×D480mm(1点)、H370×W522×D576mm(1点)
モノを包み、モノの魅力を映すために存在している箱が主役になるような、箱のための箱を作りたいと考えました。私は箱は宇宙であると思います。万物を包み、映しこみます。葉も、月も、星も。本作は宇宙、銀河系、太陽系、地球と4種類に分けて展開しました。箱の中ではミラー素材とグラフィックの視覚的な効果の実験をし、箱そのものを楽しんでもらえるような作品を目指しました。
担当教員によるコメント
箱とは何だろう?デザインは、疑問を持つことから始まります。社会とのコミュニケーションや問題解決の前に、素朴な疑問を持つのです。箱の本来は包装で、機能性の開発がデザインだと思われていますが、本当にそうでしょうか?購入後に捨てられる運命の箱。デザインは。その運命に新たな価値を加えたいのです。伊藤さんは宇宙だと言います。これは哲学ではなく、夢を語っているのです。夢を持つことの重要性は、ディズニーから学べます。まず私から始まるのです。それなくして、優れたデザインは生み出せません。デザインの未来は、様々な事象やモノに対する、人の興味の深さが左右します。伊藤さんは箱の分解図に挑戦し「開くことの楽しさ」を価値とするデザインを開発しました。描かれた夢の宇宙です。
教授・山形 季央