デザイナーは作りたい最終成果物をクライアントや第３者へ開示するためにエスキースを書いたりする。当初の走り書き程度の表現からは、残念ながら最終成果は予想できなかった。本人の記憶に残るように「心から」ガツンと言ったことがある。大学生活と作品製作に悩みながらも、誰よりも自分に負けないプロセスを踏んだ学生だったのではないかと思う。だからこそ、細やかでしかも大胆にしっかり捉えた素材と着衣の造形は、表現豊かな素晴らしい７体となり、この仕事を完成させることができたのではないだろうか。世界に羽ばたけ。

教授・藤原 大