丸い大きな輪の中に数多くの細く短い鉄筋棒が、輪の内側に向かって絡み合いながら伸びている。絡み合い集積することにより、エネルギーが発生する。エネルギーの量が多く成れば成る程、大きな輪の中の何もない空間が美しく感じられる。一つ一つの造りに対して言葉が用意され、又物事を俯瞰的視点で捉え、よく考えられている。自分の立ち位置からのリアルな視点が加えられればどう成るのだろうかと、私は楽しみに思う。

教授・多和 圭三