A
柴田 真由子
A. 性善説
技法・素材:ミクストメディア 寸法:H1620×W1620mm
B. まるになりたいものたち
技法・素材:ミクストメディア 寸法:H1300×W1620mm
担当教員によるコメント
柴田さんの描き進めかたは独特だと思う。画面全体の構成やバランスよりも部分と部分の関係を重視する。ある部分に反応して筆を加え、さらにそこに反応して筆を加える。それが繰り返される。結果的にある部分とはつじつまが合うが、違う部分とは破綻をおこし混乱している。その一方で、あえて破綻を引き受けて描くことで、多種多様の筆触や線の表情を一つの画面に盛り込むことが可能になっていて、それが絵の自由さと豊かさにつながっている。それぞれの色や形や線や粗密は心地よく響き合うことがなく、いびつで狂った関係のまま作品が成立している。画面の秩序を強引にねじ伏せるように構築する力技を、軽やかなタッチで飄々とこなすように描かれたイメージは面白い。
講師・日野 之彦
担当教員によるコメント
柴田さんの描き進めかたは独特だと思う。画面全体の構成やバランスよりも部分と部分の関係を重視する。ある部分に反応して筆を加え、さらにそこに反応して筆を加える。それが繰り返される。結果的にある部分とはつじつまが合うが、違う部分とは破綻をおこし混乱している。その一方で、あえて破綻を引き受けて描くことで、多種多様の筆触や線の表情を一つの画面に盛り込むことが可能になっていて、それが絵の自由さと豊かさにつながっている。それぞれの色や形や線や粗密は心地よく響き合うことがなく、いびつで狂った関係のまま作品が成立している。画面の秩序を強引にねじ伏せるように構築する力技を、軽やかなタッチで飄々とこなすように描かれたイメージは面白い。
講師・日野 之彦