熊谷 菜月
idol-夏椿-
技法・素材:石膏、樹脂、アクリル絵の具 サイズ:H160×W45×D40cm
担当教員によるコメント
人の姿をあらわすことは、彫刻の長い歴史において連綿と続く重要なテーマである。それは時代ごとに人々の活動をあらわしている例が多い。作者は3年生からの自由課題を通してidolをテーマとして制作しているが、一見して感じるidolの華やかさだけではなく、その存在の儚さや危うさを主要なテーマとして彫刻作品に表現しようと試みている。タイトルにある夏椿はidolの神聖さを感じさせる花として選ばれており、顔を覆い息苦しい程の深い呼吸をする少女の姿と絡み合う事でidolの心の奥底にある不安や葛藤があらわされている。また、石膏が素材として選択されている事もその白さがidolの純粋さを想起させ、素材として決して堅牢とは言えない石膏の脆さがidolの儚さをも示しており、大変興味深い作品となっている。
教授・川越 悟
担当教員によるコメント
人の姿をあらわすことは、彫刻の長い歴史において連綿と続く重要なテーマである。それは時代ごとに人々の活動をあらわしている例が多い。作者は3年生からの自由課題を通してidolをテーマとして制作しているが、一見して感じるidolの華やかさだけではなく、その存在の儚さや危うさを主要なテーマとして彫刻作品に表現しようと試みている。タイトルにある夏椿はidolの神聖さを感じさせる花として選ばれており、顔を覆い息苦しい程の深い呼吸をする少女の姿と絡み合う事でidolの心の奥底にある不安や葛藤があらわされている。また、石膏が素材として選択されている事もその白さがidolの純粋さを想起させ、素材として決して堅牢とは言えない石膏の脆さがidolの儚さをも示しており、大変興味深い作品となっている。
教授・川越 悟