藤原 奈々
horns
技法・素材:リトグラフ サイズ:H90×W65cm
担当教員によるコメント
制作することに本当にいろいろ迷いを感じながらも、最終年では、本人の意図するテーマも見えてきたようで、卒業制作にようやく結果をだすことができたと思います。作品は、藤原さん自身の思慮を思わせる表現になっていると感じます。自分の素直な感情を清潔に真摯に描いている作品です。魂の抜けた身体、彼女はそれを「いれもの」と言います。愛しい人の死に直面した時、果たして自分は、その人生前何に愛しさを感じていたのかを自問したと言います。刷りやモチーフの表現はまだまだ拙さを感じますが、その一本一本の線にも短絡的に引いた痕跡はなく、丁寧に描き進んでいく姿が目に浮かんでくるようです。彼女の繊細さも見え隠れし、小さな呼吸のようなものも作品のエッセンスとなっています。
准教授・佐竹 邦子
担当教員によるコメント
制作することに本当にいろいろ迷いを感じながらも、最終年では、本人の意図するテーマも見えてきたようで、卒業制作にようやく結果をだすことができたと思います。作品は、藤原さん自身の思慮を思わせる表現になっていると感じます。自分の素直な感情を清潔に真摯に描いている作品です。魂の抜けた身体、彼女はそれを「いれもの」と言います。愛しい人の死に直面した時、果たして自分は、その人生前何に愛しさを感じていたのかを自問したと言います。刷りやモチーフの表現はまだまだ拙さを感じますが、その一本一本の線にも短絡的に引いた痕跡はなく、丁寧に描き進んでいく姿が目に浮かんでくるようです。彼女の繊細さも見え隠れし、小さな呼吸のようなものも作品のエッセンスとなっています。
准教授・佐竹 邦子