H240×W80×D40（cm）と大きくてゆったりとした中に軽やかでユーモラスな印象を与える作品となっている。芯は発泡スチロールで構築されており、狼人間が着ている衣装は８Lサイズ位の寸法で作者により裁縫された。物語から登場してくるキャラクターをどの様にイメージしたフォルムに展開するのか数々のプランを経て試行錯誤の上、造形している。創作する者にとって必要不可欠な情熱と集中がそこに見てとれる。セッティングの方法に不安定な要因があるのだが作者のエネルギーとやりきった壮快感がそれを優しく包み込んでいる様に思われる。

教授・安倍 千隆