手綱 笹乃
内側に隠れているもの
技法・素材:和紙、岩絵具、水干絵具、墨、箔 寸法:各H1940×W1120mm(3点)
担当教員によるコメント
まず画面全体に配された人の手に惹き付けられる。背景の微妙な色の変化に合わせて、人物と手と髪は実に繊細に色合いと形態を変える。優しく美しいのに塊は蠢いていて不思議な強さと迫力がある。手綱さんは常々自分の内側にあるものを深く見つめる内省の人である。日頃からその想いの表現を工夫したり粘り強く試みている。「内側に隠れているもの」は内に潜む不安定であまり美しくない、恐ろしいものをテーマに描きたかったという。それが彼女自身のみならず、見る側にいろんな思惟を与えてくれる秀逸な作品となった。
教授・米谷 清和
担当教員によるコメント
まず画面全体に配された人の手に惹き付けられる。背景の微妙な色の変化に合わせて、人物と手と髪は実に繊細に色合いと形態を変える。優しく美しいのに塊は蠢いていて不思議な強さと迫力がある。手綱さんは常々自分の内側にあるものを深く見つめる内省の人である。日頃からその想いの表現を工夫したり粘り強く試みている。「内側に隠れているもの」は内に潜む不安定であまり美しくない、恐ろしいものをテーマに描きたかったという。それが彼女自身のみならず、見る側にいろんな思惟を与えてくれる秀逸な作品となった。
教授・米谷 清和