大野 将章
起立する船-泥船となり沈むのか
技法・素材:木、土、竹、コンクリート 寸法:H2200×W6000×D5000mm
担当教員によるコメント
東日本大震災で受けた衝撃の中で陸地に打ち上げられた舟の残骸を象徴的に観たことがこの卒業作品の主題となった。 この大きな現実の存在に新たなる箱船の物語を想像して学生時代の記念の作品として生まれた。 舟は接岸されロープに固定されたセメントのブイに確りと縛られている。そして骨格だけで作られた舟は理想の大海への夢が複合し連想させられて船は対峙した緊張の中で静止した空間の構成になっている。 この巨人の姿は大野君が少年時代から抱いていたガリバーがロープで縛られている様相を隠喩的なこころの表現として現実になっている。 立体作品として様々な素材を根気よく組み合わされた纏まりの良い秀作と思います。今後の展開に期待したい。
教授・竹田 光幸
担当教員によるコメント
東日本大震災で受けた衝撃の中で陸地に打ち上げられた舟の残骸を象徴的に観たことがこの卒業作品の主題となった。
この大きな現実の存在に新たなる箱船の物語を想像して学生時代の記念の作品として生まれた。
舟は接岸されロープに固定されたセメントのブイに確りと縛られている。そして骨格だけで作られた舟は理想の大海への夢が複合し連想させられて船は対峙した緊張の中で静止した空間の構成になっている。
この巨人の姿は大野君が少年時代から抱いていたガリバーがロープで縛られている様相を隠喩的なこころの表現として現実になっている。
立体作品として様々な素材を根気よく組み合わされた纏まりの良い秀作と思います。今後の展開に期待したい。
教授・竹田 光幸