絵画学科日本画専攻

陳 芃宇

CHEN Pengyu

講師

  • 1984 台湾台北市生まれ
  • 2006 国立台湾芸術大学美術学院書画芸術専攻 卒業
  • 2010 国立台湾芸術大学美術学院書画芸術専攻大学院 修了
  • 2014 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻 修了
  • 2017 筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程芸術専攻 修了
  • 2017 フィレンツェアカデミア美術学校(イタリア) 滞在制作
  • 2023 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻講師

主な受賞歴

  • 2014年 第25年度筑波大学博士前期課程芸術専攻修了制作展 筑波大学芸術賞
  • 2015年 第42回創画展 奨励賞
  • 2017年 第19回フィレンツェ賞展 大賞
  • 2017年 106年全国美術展(台湾) 膠彩部門・銀賞
  • 2018年 第44回創画展 奨励賞
  • 2020年 第46回東京春季創画展 春季会賞

主な活動歴・所属団体等

  • 創画会

主な作品収蔵先

  • 筑波大学/雪梁舎美術館/筑波銀行/新光美術館ほか

研究テーマ

画紙の特質を活かした日本画制作

代表作品

  • 2017年10月
    H97×W162cm/紙本着彩
  • 2020年4月
    H91.7×W91.7cm/紙本着彩

代表論文

画紙を活かした水墨表現
本稿において筆者は、日本画における水墨表現が減少した現象に着目し、日本画における画紙の使用を概観して、画紙の特質と水墨表現の関係を論じた。 大正中期以降、福井県越前市の岩野平三郎製紙所における画紙の抄造に着目した。初代平三郎と交流が深い近代日本画家である竹内栖鳳、横山大観、小杉放菴を例として、それぞれが愛用していた画紙の特質を調査した。その結果、近代において、画紙の開発と共に、画紙の特質を水墨表現へ活かした独自の日本画制作へ展開していったことがわかった。さらに、本論において、墨がもたらす技法及び表現について制作実践を通して、水墨表現の特色と可能性を再提示した。
発表年:2017年3月
編者:多摩美術大学
発表先:博士論文/筑波大学
岩野平三郎と近代日本画家の交流に関する一考察-画家の画紙を中心に
本稿では、画紙の特質と絵画表現の関係性を明らかにし、画紙自体が日本画の新たな表現の一部とを示すことが目的である。そのため、筆者は近代の日本画用画紙の開発の経緯を基づき、近代の画家たちは独自の表現を展開するために、画紙の選択基準を調査する。そして、日本画家が画紙の特質を理解した上で画紙を用いることにより、画家自身の求める表現を獲得する可能性の一端を明らかにすることを試みた。
発表年:2019年7月
編者:多摩美術大学 現代日本画の系譜タマビDNA展実行委員会
発表先:多摩美術研究
横山操のスケッチに見られる日本画制作の試み-多摩美術大学所蔵横山操スケッチを中心に-
本稿では、近代の日本画家横山操の制作意図を考察するため、2017年にご遺族から多摩美術大学に寄贈されたスケッチを研究対象とし、画題の分類し資料整理を行なった。そして、代表的なスケッチに焦点を当て、線やブラッシュワークなどの試行錯誤の跡と制作された日本画を比較した。それらの制作過程を総合的分析し、操の言葉、関連する記述や評論値照らし合わせることで、操の作品を再解釈を試みた。
発表年:2021年4月
発表先:『現代日本画の系譜-タマビDNA』

担当授業科目

課題実技Ⅰ/課題実技Ⅳ/特別演習/日本画実技Ⅰ/材料基礎学Ⅰ/日本画実技Ⅱ/日本画実技Ⅲ/卒業制作
(2023年度参考)

最終更新日: 2023年6月7日