学生の皆さん
冬季休業を前に[新型コロナウイルスに関する注意](12/7)

学びと表現の場を守るについて、学生の皆さんに改めて協力を強くお願いします。

 ニュース等でご承知のとおり、現在、全国的に新型コロナウイルス感染拡大の第3波に直面しています。
 東京都では、政府の分科会が示した感染状況を判断するための指標において、「ステージ3(感染者の急増)」や「ステージ4(爆発的な感染拡大)」を超えているものもあります。

 本学では、学校医(感染症専門)の指導による感染症対策を実施し、何よりも学生の皆さんひとり一人のNew Normalへの取り組みにより、「キャンパスにおける面接指導」を継続しています。
 更なる感染拡大が懸念される季節ではありますが、美術大学である本学は「キャンパスにおける面接指導」を継続し、学びと表現の場を守ります。

 現在、季節性インフルエンザをはじめとした体調不良の連絡が増加しています(ホームページでの発表以降、新型コロナウイルスの感染報告はありません)。
 卒業・修了制作(研究)、進級課題等が佳境を迎える中、体調不良にも関わらず、無理に登校してしまう方が散見されます。

 発熱・風邪症状等、新型コロナウイルス感染の可能性がある体調不良の場合、課題提出については、十分な配慮を行います。安心してください。
 必ず医療機関を受診し、保健室の指示に従ってください

 12月23日(水)~1月4日(月)の期間で、冬季休業が始まります。また、1月11日(月)は成人の日です。帰省、成人式への出席を予定されている方もおられることでしょう。

 本学においては、冬季休業終了後に卒業・修了制作(研究)、進級課題等の審査・講評会が行われる、大変、重要な時期になります。
 1月14日(木)~「卒業・修了制作展A」が開催されます。学部4年生・修士2年生の皆さんの集大成を、コロナ禍の世に問う場となります。

 この重要な時期を無事に乗り切ってこそ、皆さんと共にNew Normalの多摩美術大学を創造し、「美術の力」を示すことができるものと考えます。

 もちろん、帰省、成人式参加への自粛を求めるものではありません。家族や友人、故郷との豊かな生活は、制作・研究活動を充実させてくれるものです。

 しかしながら、友人や親族の訪問を目的とした旅行は、「VFR(Visiting friends and relatives)」と呼ばれ、感染リスクが高い旅行の一つであると言われています。
 また、感染リスクが高まる「5つの場面」が明らかになっていますが、冬季休業中は「5つの場面」が少なからず、起こり得ます。

冬季休業の過ごし方について

次のことに十分、注意をしてください。

  • 自分自身、帰省先の家族が体調不良の場合、帰省を見合わせる勇気を持つこと
  • 帰省中であっても体温測定と体調変化を意識すること
  • 家族など、ごく親しい人以外の会食には参加しないこと
  • 帰省時の公共交通機関、イベントや初詣など混雑が予想される場へは、空いた時間を確認すること
  • 成人式、その後の会食など、気持ちを抑えて、旧友との再会を楽しむこと
  • 本学が禁止としている、複数での飲酒を伴う会合・長時間に亘る会食・カラオケ等は行わないこと
  • 冬季休業終了時、体調不良を少しでも感じたら、通学せずに、医療機関を受診し保健室の指示に従うこと

 皆さんの学業生活は、皆さん自身の努力、ご家族の協力だけではなく、感染拡大の現場で奮闘されている医療関係者、通学するための公共交通機関を滞りなく運行されている会社など、エッセンシャルワーカーと呼ばれる方々のご努力で成り立っています。

 体調不良を感じていなくても無症状感染のこともあります。「自分が感染していると仮定して、人に感染させないように行動する」と言う利他的な行動が、自らの学ぶ権利を守ることと理解し、冬季休業を過ごすことをお願いいたします。

 

学長 建畠 晢
PNN委員会

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掲載日: 2020年12月7日