TAMABI NEWS 85号(難局への挑戦が新たな解を創り出す)|多摩美術大学
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12● メディア芸術コース● 演習系授業に必要な部品を学生に送付 電子部品を用いるキネティックアートやサウンドアートの演習系授業では、3Dプリンターで出力したパーツや電子部品を学生に送付して授業を行った。毎回の小課題は自宅で撮影した映像で提出してもらったが、それ自体が一種の映像作品としても完成した。● 日本画● 講座の動画は未来への貴重な資産 オンライン授業の中で、技法や実習、講座を撮影して編集した動画は、今後入学してくる学生にも見せることができるので、研究室としては貴重な資産が蓄積されていっていると感じる。● 版画● リモート授業で国際交流が活発に リモートで授業を行うことで、海外の学生との意見交換ができるようになった。また、遠隔によるゲスト講師の講義、教員交換授業、遠方学生への通信教育、海外からの留学希望の学生へのテスト的な授業参加など、国際交流につながる可能性を感じる。● メディア芸術コース● 復習による習熟度の向上 これまでの授業では復習の難しかった部分が、オンラインで見直せる動画や資料によってカバーされれば、習熟度の向上につながるのではないか。● テキスタイルデザイン● 実物よりモニターのほうが見えやすい教材も 教員から「オンラインによって思いのほか授業が進んだ」という声があった。実物より画面(モニター)に置き換えたほうが見えやすくなる教材を持つ授業では、効果が出ていると思う。● 演劇舞踊デザイン● 講義にチャット機能を 有効活用 講義中、ブレイクタイムに学生からの質問や疑問、感想をチャットで受け付け、随時回答。ラジオのパーソナリティとリスナーのような関係が生まれ、楽しい講義が実現できていると感じる。 授業レジュメを画面共有し、文章や図表を差しながら説明したオンデマンド授業が、「非常に分かりやすい」と好評だった。● 統合デザイン● 授業の流れが規則正しく Google Classroomを使った毎回の授業内容の告知やフィードバックは、学生・教員共に、準備から実施、課題提示、課題提出、評価、といった規則正しい流れが自然と生まれ、授業の質が向上した。オンラインによる『サウンドアート』の演習授業(右の画像も同じ)● グラフィックデザイン● 全ての学生が並列で情報を共有できる 学生の作品プロセスのアーカイブ、デジタルならではの学生との連絡、個々の学生の発表、教員の指導をクラス内全ての学生が並列で視聴できることは大きなメリット。また、ビデオを通じたコミュニケーションノウハウの蓄積は、国内外との交流に活用できる。● 工芸● クラウドで増した利便性と正確性 大学でしかできない制作と違い、クラウドを使用しているので常に課題内容を学生同士が共有できるのが良かった。また、課題のフィードバックは文章でのやりとりだったため、口頭で伝えるよりも丁寧な説明ができた面もあった。● 芸術● 教則ビデオの制作 芸術基礎・ことばでソフトの使い方を説明した回の授業の録画を配信したり、映像制作の授業において教則ビデオを制作し配信を行ったりするなどの工夫をした。 授業全体では「授業録画の配信によって自分のペースで学習でコ「」るえ増が識知のルーツンイランオ「」るきで習復も度何「」るきメント機能を使って教員に質問しやすい」などの声が寄せられた。 後期のハイブリッド授業(オンラインと面接授業を同時に行う)風景については、芸学ライヴとして学科オリジナルサイトにて配信していく予定。● 情報デザインコース● オンラインが持つ多様な 可能性を実感 地方在住の受験生への進学相談や模擬授業、社会人や小・中学生へのレクチャーのほか、体調の悪い学生への授業対応にも活用できると実感した。2年生の『知識と表現演習』講評中の様子卒業制作演劇公演に向けた企画立案会議の様子MERIT今後の授業に生かせるメリット

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