TAMABI NEWS 84号(技術が開放する個性)|多摩美術大学
12/16

12グラフィックデザイナーで美術家の横尾忠則氏とは長年にわたってタッグを組み、展覧会の会場構成を担当している。「60ʼs by yokoo tadanori」では、1960年代の横尾氏の作品を配置し、時代背景まで感じられる雰囲気を演出した。撮影 上=Nacása & Partners 右下=川瀬一絵Yukiharu Takematsu 1986年多摩美術大学建築科(現在の環境デザイン学科)卒業。1991年E.P.A環境変換装置建築研究所を設立。建築のみならず、インテリアデザインやインスタレーション、プロダクトデザインなど幅広く手掛けている。映画だけでなく絵画や写真、彫刻など多才なアーティストでもあるデヴィッド・リンチ。その展覧会の会場デザインにも長年携わっている。写真は91年の展覧会「drawing」の外観。訪れる人は映画にとどまらないリンチの作品が醸し出す独特の世界観に引き込まれる。 「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」は、60メートル陸上競技トラックと義足開発ラボラトリーが併設された、パラリンピック出場を目指す障がい者アスリートのための施設です。木材と鉄骨で構成されたアーチ状の骨組みの上に透明のETFEフィルムを使用してつくられた、開放感あふれる全長108メートルのトンネルが目を引きます。 「60メートル走が実施できる全天候型のトラックを設けることが施設としての必須条件。それを聞いてすぐに、過去にインスタレーション作品で採用した透明で軽い膜材ETFEフィルムを使うイメージがわきました。 86年建築(現・環境デザイン)卒業長年にわたりタッグを組む巨匠・横尾忠則客員教授の展覧会障がい者アスリートを世界の 舞台へ導く、環境配慮型の木造建築映画監督デヴィッド・リンチの展覧会展覧会からライブステージまで─武松さんが手掛けた主な仕事木造建築の新技術で循環型社会を目指す建築家・武松幸治本学卒業生として初の快挙! 日本建築学会賞(作品)受賞「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る