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入学定員―80名

入学試験科目・配点・日程
 2月9日(金)
  鉛筆デッサン(100点)―10:00〜13:00
 2月10日(土)
  国 語(100点)―10:00〜11:30
  外国語(100点)―12:00〜13:00
 2月11日(日)
  デザイン(100点)―10:00〜16:10
  (12:30〜13:40は昼休み時間)
  

鉛筆デッサン(3時間)
 与えられた用紙に、「手」を鉛筆で描写し、重力を表現しなさい。
 重力とは、地球が物体を引きつける力をいいます。
 画面には、「手」以外に、任意の物を描いてもかまいません。
 用紙は縦長に使用します。
使用紙:BBケント・A3

デザイン(5時間)
※Lucas van Leyden,1510, The Chess PlayersとStanley Kubrick,1968,
2001:A Space Odysseyのチェスをしてる一場面がプリントされている。
 上図は、チェスで遊んでいる16世紀の絵画と、20世紀の劇映画の一場面です。
 チェスの駒、6種類(王・女王・僧正・騎士・城・兵士)を新たに創作デザインし、美的に表現しなさい。

  1. 6種類の駒のアイデアスケッチ6組を、用紙Aに鉛筆で描き、用紙Bに糊で貼りなさい。
    ・アイデアスケッチは用紙1枚に駒1個づつを描きますので、貼り込む用紙の合計は36枚となります。
    ・アイデアの範囲は、平面的なものから立体的なものまで、具体的なものから抽象的なものまで、伝統的なものから未来的なものまで、制限はありませんので、広い範囲で着想します。
  2. 用紙Bには、上記のアイデアスケッチ以外に、最終的に決定した駒のデザインと、その説明文を追加して配置しなさい。
    ・用紙Bは横長に使用します。
配布物
  1. 用紙Aは、縦横75mmの白紙で、1冊(100枚)を配布します。
  2. 用紙Bは、縦515mm横728mmの灰色の厚紙1枚です。
  3. その他の用紙、白色・灰色・黒色の各1枚は、任意に加工して、用紙Bに貼ることができます。
  4. 糊1個
注意
  • 作品は係員により、積み重ねて回収されますので、アイデアスケッチなどが剥離しないように、糊で確り固定してください。
  • 用紙Bは乾燥して縮みますので、乾燥後に貼り込み作業をしてください。
    ※問題用紙に平凡社世界大百科事典「チェスchess」の項から引用した
    チェスについての説明文あり。
      

鉛筆デッサン
 絵画の空間は「重力」のない自由な空間である。しかしながら、デッサンもバーチャルリアリティを表現する一つの形式とかんがえると、昨今、リアリティの薄い表現が多いように思える。
 地球上に生活する我々は「重力」の絶対的な影響の中に居るので、日常の生活の中で「重力」を意識することは少ない。しかしながら、地球上の全ての形態は「重力」の影響を受けている。
 例年の課題である「手」のモチーフを踏襲しながら、「重力」を表現する。

デザイン
 デザインの完成にむけて、デザインを進める過程は、人様々であろう。
 一つの最終作品を提出するのではなく、多くのアイデアスケッチを提出してもらうことにより、個々のデザインの思考を見ることができる。
 アイデア着想時には拡散する思考が必要であり、他方、最終作品として一つの表現に収斂する思考が必要である。拡散と収斂の両方が要求される。
 作品の優劣を一つの評価軸で序列的に評価するのではなく、個々の意識や資質にあわせた唯一で多様な評価を行う。
  

鉛筆デッサン
 課題を理解し、重力を表現することを意図しているか。
 手の姿勢や形態が、重力によりどのように変化するか、観察しているか。

デザイン
 課題を理解し、チェスの駒のデザイン表現になっているか。
 限られた時間内に作品を完成しているか。
 36点のアイデアスケッチの内容が充実しているか。
 最終作品の意図説明が明解で、画面表現と文章表現とが一致しているか。
 モノトーンの色紙を駆使して、美しい画面になっているか。
  

   

 情報デザインの一般入試(センター試験を利用しない試験)にも出願している者は「デザイン」の得点が移行される。なお、「デザイン」は同一問題であり共通である。

A方式
入学定員―20名

大学入試センター試験科目
 外国語(100点満点に換算) 
  英語、ドイツ語、フランス語のうち1科目選択
 国 語(100点) 
  国語 I 、国語 I ・国語 II のうち1科目選択 (近代以降の文章)
  
本学での個別学力検査
 2月10日(土)
  論 文(100点)―14:10〜15:40
 2月11日(日)
  デザイン(100点)―10:00〜16:10(12:30〜13:40は昼休み時間)

論 文(90分)
 これまでの自分の最も深く印象的なコミュニケーション体験をふまえながら「21世紀のコミュニケーション」というタイトルで800字程度の論文を書きなさい。
   

B方式
入学定員―20名

大学入試センター試験科目
 外国語(100点満点に換算) 
  英語、ドイツ語、フランス語のうち1科目選択
 国 語(100点)
  国語 I 、国語 I ・国語 II のうち1科目選択 (近代以降の文章)
 数 学(100点)
 数学 I 、数学 I ・数学Aのうち1科目選択

本学での個別学力検査
 2月11日(日)
  デザイン(100点)―10:00〜16:10(12:30〜13:40は昼休み時間)
     

 情報デザインの研究領域において重要な課題のひとつは「コミュニケ−ションのデザイン」ということである。
 それは人と人のコミュニケ−ションだけではなく、人と世界のコミュニケ−ションまで射程に入れたものでなくてはならないだろう。今年度の論文はそのコミュニケ−ションの未来をそれぞれが個人的体験から出発した独自の観点から考えてみるということを要求している。
   

 論理の明確さ、独自の視点、表現の多彩さ、対象の観察力、テ−マの把握能力などを評価した。
  

 

美術学部:
 

造形表現学部:
 
入学試験問題・「実技」参考作品集2001