卒業制作優秀作品集2020
情報デザイン学科

吉澤 福太郎

めんこ牛乳

立体
技法・素材:牛乳瓶、紙(ミルトGAスピリット)、木材、UV印刷、Illustrator、InDesign
サイズ:H3000×W3000×D1800mm

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私はめんこの将来について考えたとき、令和で消えていってしまうのではないかと思いました。そこで、現代の小学生がめんこ遊びをするきっかけになるようなものを作ろうと思い制作したのがこの作品です。小学校で遊んでもらうことができれば、めんこの楽しさを伝えられると考え、紙ぶた付き牛乳にめんこと学習要素を加えた、現代版紙ぶた付き牛乳である「めんこ牛乳」を制作しました。 そして、めんこ牛乳ならではの遊びも提案することで、めんこ遊びに広がりをもたせられたらと考えました。

グラデ:年代ごとにカラーを設定しグラデーションによって時代のまとまりを学べるように。同じ色のめんこは同じ時代。近い色は近い時代の人物であることがわかる。

パンフレット:遊び方パンフレットは開くと遊び方診断が。
さらに開くとめんこ牛乳ならではの遊び方が4種類記載されている。

木箱:めんこ牛乳木箱には牛乳瓶が20本入る。持ち運びやすく、2ケースで1クラス分となる量に。

ファイル:紙ぶたを集めてファイリングすると歴史の人物図鑑になる。

フィールド:めんこ牛乳木箱は裏返すと、めんこフィールドに。絵柄は春夏秋冬の4種類あり、繋げて遊ぶことができる。
遊ぶ人数が少ないときは街の仕切りを使ってフィールドを狭めたり、山や湖に入ったら一回休みにしたりなど遊びをアレンジできる。

担当教員によるコメント

作者の吉澤福太郎は早い段階でこの作品の構想をまとめ、前期審査会では完成に近い段階まで作り上げた。その質はとても高く一見するとこれ以上やることがないようにも思われた。しかし何かが足りなかった。リアリティーである。もともと、この作品は自身の年の離れた弟との遊びから着想を得ている。そこから弟やその友達へ再度リサーチを重ね、プロトタイプを何度も試してもらった。めんこ遊びのデジタルにはないフィジカルな魅力、給食時の瓶牛乳と紙蓋の扱い、覚え始めると楽しくなる歴史。様々な気づきを得て、最終的には圧倒的な質と量を伴ったリアリティーのある作品を完成させた。この卒業研究制作を通して吉澤は、人が本当に面白いと思うものは何かという問いに向き合いその答えを見つけた。

教授・宮崎 光弘

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